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第17回猪名川町特別支援教育公開講座

平成27年7月24日(金曜日)、猪名川町文化体育館小ホールにおいて、「第17回猪名川町特別支援教育公開講座」が開催され、学校・園の教職員をはじめ、保護者・地域住民など、町内外から179名が参加し、多くの受講者が会場を埋め尽くしました。

この公開講座は、平成19年度から猪名川町教育委員会主催で年2回開催してまいりました。本公開講座のねらいとしては、(1) 発達障がいや特別支援教育への理解を深めること、(2) 学校・園や地域・家庭で子どもたち一人一人に応じた支援ができるようになること、を目指しています。

第17回猪名川町特別支援教育公開講座の様子

今年度の第1回目の公開講座では、兵庫教育大学大学院 特別支援教育コーディネーターコース 及び 特別支援教育モデル研究開発室教授の樋口 一宗(かずむね)先生(前 文部科学省特別支援教育調査官)を講師としてお招きし、「発達障害のある子どもに対する合理的配慮とは?」と題してお話していただきました。

第17回特別支援教育公開講座の様子

樋口 一宗 先生は、長野県内の小学校教諭を皮切りに、長野県立特別支援学校に勤務されました。その後、信州大学大学院にて発達障害やカウンセリングなどについて学ばれ、長野県教育委員会 特別支援教育課 指導主事などを経て、文部科学省 初等中等教育局 特別支援教育調査官などを歴任されました。

そして、平成26年4月より、兵庫教育大学大学院 特別支援教育コーディネーターコース 及び 特別支援教育モデル研究開発室の教授として着任され、現在に至っておられます。

また、主な著書として、『教師と子どもの「困った」を「笑顔」に変える本』『あの子のつまずきを見える化する方法』の執筆に携わっていらっしゃいます。

 

ご講演の中で、特別支援教育に係る国の動向、とりわけ、インクルーシブ教育システム構築のお話、基礎的環境整備と合理的配慮など、例を挙げながら非常に分かりやすくご講話くださいました。特に、システム構築上の課題として、「合理的配慮と合意形成」について挙げられ、「合理的配慮の原則」を示した上で、「授業のUD化」についても語られました。「どんな才能が隠れているか分からない子どもたちの長所を見つけそれを教育的支援によって伸ばし、困難さについてはICT機器などの活用により補い・高める指導をもつことが大切である。」また、「三者が互いに合意形成に向けた、そして子どもを中心においた「建設的な対話」が大切である。その「対話」から、相互理解が生まれる。」など、お話してくださいました。

また、様々な学校における実践事例を写真や具体物を通して、構造的に分かりやすく説明してくださり、ユニバーサルデザインの視点も盛り込まれたご講話に、参加者全員が温かい気持ちになりながら理解することができました。

第17回猪名川町特別支援教育公開講座の様子

 

参加された保護者からは、

「合理的配慮について、詳しく聞くことができて、大変良かったです。障害のある子どもの保護者として、何か明るい未来を感じました。」

「理論がたいへんよく整理されており、分かりやすく、さらにユーモアもあり、素晴らしいものでした。“みんなちがって大変だ”の言葉は、心に残るものでした。研修の大切さを痛感した。本当に良かった。」

「発達の遅い子どもの親として、とても感動しました。」

等多数の称賛の声が寄せられました。

 

また、参加された学校の教員からは、

「今、特別支援教育に求められていることを、分かりやすく具体的に話されていて、大変参考になりました。言葉の内容、法的な部分などは、どれも知っておかなければならない、理解しておかなければいけない事ばかりでした。実際に、目の前の子どもに必要なことなので、しっかり勉強していかなければならないと、自分自身の意識改革につながったように思います。固定概念にとらわれず、臨機応変に考え、一人一人の子どもの特性に合わせた配慮が必要であることが分かりました。」

「合理的な配慮の方法について、具体的なお話があったので、とても分かりやすかったです。もっと細かく、様々な方法を個人差に向けて学んでいかなければならないと思いました。」

「合意形成をどのように取り入れていくか、どの子どもにも100の満足度を与えるためにはどうするべきか、改めて考える機会となりました。」

など、これからの教育実践への意欲につながったという多くの喜びの感想が寄せられました。

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