更新日:2014年5月1日
うららかな春の日差しにさそわれて「肝川橋」バス停で降り、ゆるやかな坂道を登って行くと、つつじが丘と猪名川台の間、肝川地区に「戸隠神社」があります。この神社は明治になるまでは「九頭大明神」と呼ばれていて、水の神である「龍」が祭られていました。水不足は日常生活だけでなく、農作物にも大きな損害を与え、また大雨や長雨も様々な被害をもたらすことから、当時、人々はこの神にほどよい水量を願ったことでしょう。現在の本殿は大永4年(室町時代)に造営された町内最古の建築物で、国の重要文化財に指定されています。一間春日造極彩色の小さな美しい社殿は、先年大修理がほどこされ雨覆いで保護されています。
戸隠神社からさらに行くと貴重な大般若経600巻などを寺宝とする「陽泉寺」があります。ここには、かつて銀山にあった「観音寺」が遷座しています。(写真:戸隠神社本殿)