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第102話 明和5年の銀山町

 多田銀銅山の最盛期は江戸前期の寛文年間(1661年から1673年)ですが、約百年後の「明和5(1768)年銀山町明細帳」が地元に残されており、当時の町の様子が詳しく書かれています。
 それによると、家数86軒、内50は持家で「百姓かね掘」、36軒は借家「かね掘」です。この36軒は各鉱山を気軽に行き来する鉱山従事者なのでしょう。人口は総人数309人、男165人は「かな山稼キ」と「耕作」を、女144人は「かな山のわりもの」をしているとあります。
 町内にある土橋5カ所は、すべて幕府が費用を持つ公儀橋です。
 鉱石を精錬する吹屋は3軒、古着・古道具買商人が4人から5人、米商人、酒屋、質屋、鍛冶屋、いかけ屋が各2軒、小間物商、傘屋、医師が各1人、魚売2人が町内で営業しており、まだまだ賑わいがありました。
  弘化2(1845)年には、家数43軒、人口162人となり、内29軒が「銅山稼渡世之者」となっています。

《読み方、注》
寛文=かんぶん、銀山町明細帳=ぎんざんちょうめいさいちょう、家数=いえかず、百姓かね掘=ひゃくしょうかねほり、行き来=いきき、かな山稼キ=かなやまかせぎ、土橋=どばし、公儀橋=こうぎばし、吹屋=ふきや、古着=ふるぎ、古道具買商人=ふるどうぐかいしょうにん、鍛冶屋=かじや、いかけ屋=鍋、釜などの修理をする業者、小間物商=こまものしょう、賑わい=にぎわい、銅山稼渡世之者=どうざんかせぎとせいのもの

(写真: 銀山地区の街並み )

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