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第37話 島のミニ霊場

更新日:2014年5月1日


春たけなわ、お弁当を持って外歩きをするには絶好の季節です。島の春日神社裏山(大師山)には1時間程で四国八十八か所を回れるミ二霊場があります。「島の大師さん」と呼ばれ、4月21日の大師講をはじめ、四国巡りと同等のご利益を求めてたくさんの人が、山道に点在する石仏にお参りを重ねてきました。小堂に座す一体には天保8(1837)年12月の銘があります。
麓の大日堂には牛馬の守り本尊としても信仰を集めた大日如来がまつられ、堂前には嘉永3(1850)年銘の牛神像があります。重要な働き手の牛を連れて多数が参詣したこの像からは、牛を家族同様大切にした昭和までの農村がしのばれます。
また近くの東山には若城跡、金毘羅宮があり、若城は能勢氏との戦いの際、塩川氏が軍を配した所といわれます。ガンジス河のワニが元とされる金毘羅宮は海難よけ、雨乞い、豊作、家内安泰の信仰対象です。(写真:大日堂の牛神像)

《読み方》
大師山=だいしやま、ミニ霊場=みにれいじょう、島の大師さん=しまのだいしさん、ご利益=ごりやく、石仏=せきぶつ、小堂=しょうどう、天保=てんぽう、大日堂=だいにちどう、牛馬=ぎゅうば、守り本尊=まもりほんぞん、大日如来=だいにちにょらい、堂前=どうまえ、嘉永=かえい、牛神像=うしがみぞう、東山=ひがしやま、若城跡=わかしろあと、金毘羅宮=こんぴらぐう、海難=かいなん、雨乞い=あまごい、豊作=ほうさく、家内安泰=かないあんたい、

(写真)大日堂の牛神像

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