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現在の場所

第43話 清水近辺を歩く

更新日:2014年8月5日


標高414メートルの愛宕山の麓に広がる清水地区には、奈良時代八清水連という渡来系氏族が住み、条里制の名残の地名が今も残ります。
平安時代には成仏寺が創建されたと伝えられ、「水神さん」にも鬼退治の源頼光が休んだという伝承があります。  中世になると愛宕山城が築かれ、町内唯一の菅原道真を祭る天満神社や、弘法大師信仰による大師堂が創建されました。
成仏寺の薬師堂本尊は町指定重要文化財、大師堂にあるネズとモッコクの巨木は樹齢400年以上で県の天然記念物に指定されています。
今は昔となりましたが、昭和の半ば過ぎまで、清水でも秋祭には「練り込み」が行われていました。
県道の東、清水東地区には、源頼光が鬼退治の帰路休憩し景色の良さに感動したといわれる討越瀬という所があり、民家にもモリアオガエルが住む豊かな自然が残されています。(写真:成仏寺)

《読み方》
八清水連=やきよみずのむらじ、渡来系氏族=とらいけいしぞく、条里制=じょうりせい、名残=なごり、成仏寺=じょうぶつじ、水神さん=すいじんさん、鬼退治=おにたいじ、源頼光=みなもとのよりみつ、愛宕山城=あたごやまじょう、菅原道真=すがわらのみちざね、天満神社=てんまんじんじゃ、弘法大師=こうぼうだいし、大師堂=だいしどう、薬師堂本尊=やくしどうほんぞん、
討越瀬=うちこせ

(写真)成仏寺

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