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第47話 地質観察の宝庫猪名川町

更新日:2014年5月1日


先日、丹波市の川岸に露出した白亜紀前期(中生代)の篠山層群での恐竜化石(1億2千万から1億4千万年前)の発見が報じられました。「人と自然の博物館」で行われた展示を見学された方も多いでしょう。
猪名川町の最古の地層は約3億年前の石炭紀後期から二畳紀の2型丹波層群で、地表では町南東部で見られます。北西部ではそれを覆って白亜紀後期の有馬層群がみられ、町南部にはさらにそれらを覆う新生代の大阪層群(鮮新世から更新世。5百万年前から)が点在します。大部分のニュータウンの地表もこの大阪層群に属し、湖水域堆積物と考えられます。
以前万善で2万5千年前頃の姶良(あいら)火山(現鹿児島湾)の灰が発見されたように、町内には古生代から現代に続く地層があります。
川岸や屏風岩周辺では興味深い岩石が露出しています。安全に注意し崩落を招かないように観察してください。新発見があるかも知れません。(写真:地層が現われた斜面・猪渕口バス停付近)

《読み方》
白亜紀前期=はくあきぜんき、中生代=ちゅうせいだい、篠山層群=ささやまそうぐん、恐竜化石=きょうりゅうかせき、石炭紀後期=せきたんきこうき、二畳紀=にじょうき、2.型丹波層群=にがたたんばそうぐん、白亜紀後期=はくあきこうき、有馬層群=ありまそうぐん、新生代=しんせいだい、大阪層群=おおさかそうぐん、鮮新世=せんしんせい、更新世=こうしんせい、点在=てんざい、湖水域堆積物=こすいいきたいせきぶつ、万善=まんぜん、姶良火山=あいらかざん、現 鹿児島湾=げん かごしまわん、古生代=こせいだい、川岸=かわぎし、屏風岩=びょうぶいわ、露出=ろしゅつ、崩落=ほうらく

(写真)地層が現われた斜面・猪渕口バス停付近

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