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第64話 北摂バスと篠山街道

更新日:2014年5月1日

大正10年7月、中谷村や六瀬村などの村人12人が発起人となり、広根に本社を置く北摂自動車株式会社が、資本金5万円で設立されました。池田駅から杉生間の乗客・貨物を輸送する計画で、6人乗り幌型車両3台が準備され、同年8月、島から小戸(川西市)間の運行が始まり北摂バスと呼ばれました。大正12年には株主数311人の中で一株株主が140人という、まさに村人達に維持された村人のための近代的交通機関でした。のちに合併を重ね、昭和22年阪急バスに統合されました。
明治40年の篠山歩兵第70連隊設置により、伊丹市の大阪第4師団とを結ぶ篠山街道は改修が進み、屏風岩の上を通っていた道も崖下に移設され、新道ができました。しかし、増水時に通行できなくなることが再三あったため、昭和の初めに車が通れなかった屏風岩横の板橋を架けかえ、バスやトラックが通行できる道にしました。当時の六瀬村道路元標が木津橋北に、中谷村道路元標は広根警察署跡近くに残されています。(写真:中谷村道路元標・広根地区)

《読み方、注》
幌型=ほろがた、一株株主=ひとかぶかぶぬし、屏風岩道=びょうぶいわみち、崖下=がけした、新道=しんみち、道路元標=どうろげんぴょう

(写真)中谷村道路元標・広根地区

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