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第74話 六瀬村地誌(3)

更新日:2014年5月1日

六瀬村は15の大字からなり、村役場は笹尾に、郵便局は木津にあるほか、尋常高等小学校が島と木津に2校、柏原に分教場、駐在所が島と木津に、広根銀行六瀬支店が笹尾にありました。六瀬村地誌には「自治団体に必要なる機関はすべて完備せり」と書かれています。
戸数は618戸、人口3994名として大字別、職業別分類もしています。職業風俗の項には「村民は主として農業に従事し副業として炭を焼く。所謂池田炭と称するものも当地方より産出せるもの多きに居る。養蚕、製糸、牧畜、養鶏、養蜂等の業は(中略)微々たるものなり」とあり、寒天製造業や酒造業に勤務する人も多く商家は少数とあります。
明治41年に編まれたこの地誌の序文には「此稿を基とし今後大に補修し(中略)完全なる郷土地誌を得んことを期す」と書かれ、後に続けて編集をしていってほしいという生徒達の願いが込められています。
(写真:昭和23年当時の六瀬村役場、笹尾地区)

《読み方、注》
六瀬村地誌=むつせそんちし、六瀬村=むつせむら、大字=おおあざ、村役場=むらやくば、分教場=ぶんきょうじょう、駐在所=ちゅうざいしょ、広根銀行六瀬支店=ひろねぎんこうむつせしてん、戸数=こすう、大字別=おおあざべつ、村民=そんみん、主として=しゅとして、所謂=いわゆる、池田炭=いけだすみ、称する=しょうする、多きに居る=おおきにいる、養蚕=ようさん、製糸=せいし、牧畜=ぼくちく、養鶏=ようけい、養蜂=ようほう、業=ぎょう、微々=びび、寒天製造業=かんてんせいぞうぎょう、酒造業=しゅぞうぎょう、商家=しょうか、編まれた=あまれた、序文=じょぶん、此稿=このこう、基=もとい、大に=おおいに、補修=ほしゅう、郷土地誌=きょうどちし、得ん=えん、期す=きす、後=あと込め=こめ 

(写真)昭和23年当時の六瀬村役場、笹尾地区

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