更新日:2014年5月1日
江戸時代の初め、天和3(1683)年9月26日北田原にある高皇産神社の本殿が再建されました。
創建は平安時代、天暦6(952)年頃、多田家四天王の一人田原太郎秀紹がこの地に住み、建立したとの伝承があります。
祭神は高天原の主宰神的存在の高皇産霊神。古事記によると天地開闢の時、高天原に出現したという造化三神の一柱(他に天御中主神、神皇産霊神)で、天孫降臨の神勅を下した神です。
明治6(1873)年には村社とされ、産土神として今も信仰を集めています。地元では新しい生命が誕生するとまずこの社に参り、のち東光寺へ参るならわしがあります。
社殿は、猪名川町で最も多い「春日造」で、西摂津に特徴的な「覆屋」で保護されています。
長い参道の階段を上ると、大正時代に奉納された狛犬が彫り込まれたユニークな灯篭があります。(写真:高皇産神社拝殿と狛犬が彫り込まれた灯篭(北田原)」)
《読み方》
高皇産神社=たかみむすびじんじゃ、天和=てんな、天暦=てんりゃく、田原太郎秀紹=たはらのたろうひでつぐ、建立=こんりゅう、祭神=さいじん、高天原=たかまがはら、主宰神=しゅさいじん、高皇産霊神=たかみむすびのかみ、古事記=こじき、天地開闢=てんちかいびゃく、造化三神=ぞうかさんじん、一柱=ひとはしら、天御中主神=あまのみなかぬしのかみ、神皇産霊神=かみむすびのかみ、天孫降臨=てんそんこうりん、神勅=しんちょく、村社=そんじゃ、産土神=うぶすながみ、生命=いのち、社=やしろ、東光寺=とうこうじ、社殿=しゃでん、春日造=かすがづくり、西摂津=にしせっつ、覆屋=おおいや、狛犬=こまいぬ、灯篭=とうろう