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第104話 初冬の行事「亥の子」

 西日本一帯の初冬の行事に「亥の子」があり、今も四国では盛んです。「亥の子」とは無病息災・多産祈願の行事で、平安時代から宮廷・貴族間で行われ、農村では収穫儀礼のひとつとして普及し、猪の多産が収量の多さに結びついたらしく「亥の子神」は作り神・田の神として信仰されました。
 11月(旧暦10月)の亥の日にアンコ餅(亥の子餅)を食べ、近所に贈答して収穫を祝い合い、子ども達は祝い言を唱えながら各戸の戸口の地面を亥子槌(藁鉄砲)で叩いて餅や祝儀をもらいます。擦り切れた亥子槌は、主に子どもが生まれた家の屋根に放り上げました。
 能勢地方は、室町時代から宮廷へ亥の子餅を献上して有名ですが、猪名川町域でも盛んに行われました。11月に亥の日が2回あれば先の日、3回あれば中の日に行われ、3回ある年は暖かいといわれます。またこの日から炬燵を出すと火難を避けるとのことで暖房具を出しました。
 最近はハロウィンに取って代わられた感もありますが、地蔵盆と並んで子ども達が楽しみにする行事です。

《読み方》
亥の子=いのこ、無病息災=むびょうそくさい、多産祈願=たさんきがん、収穫儀礼=しゅうかくぎれい、猪=いのしし、亥の子神=いのこがみ、作り神=つくりかみ、田の神=たのかみ、信仰=しんこう、亥の日=いのひ、アンコ餅=アンコもち、亥の子餅=いのこもち、贈答=ぞうとう、祝い言=いわいごと、唱え=となえ、亥子槌=いのこづち、藁鉄砲=わらでっぽう、叩いて=たたいて、祝儀=しゅうぎ、擦り=すり、宮廷=きゅうてい、炬燵=こたつ、火難=かなん、避ける=よける

(写真:亥子槌を持つ子ども(杉生) )

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