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第25話 多田庄奥三十三所の寺(1)(町北部)


更新日:2014年5月1日


観音は33体の姿となって人々を救うということから、平安時代に始まった観音霊場三十三所巡礼には、西国三十三所霊場などがあります。江戸時代には巡礼の大流行が3度あり、遠路の参詣ができない人のため、身近な三十三所が数多く作られました。北摂では、元禄6年(1693)開始の「多田庄三十三所」が最も有名で、町内の8寺院が札所に含まれ、他にも数種の三十三所があります。
標題の多田庄「奥」三十三所は、元禄7年開設の後、現代では忘れられていましたが、近年池田重義氏の研究により再びその姿を現したのです。「太(多)田庄奥三十三所順(巡)礼」という古文書では、町内の23寺(内6寺が廃寺)が札所となっています。北部では「藤波の水に移ろう紫の雲の耕す西畑の寺」の御詠歌が残る西畑の精明院、裏の観音山に三十三観音の石仏がある鎌倉の定星寺や、仁頂寺の洞泉寺、清水の成仏寺、笹尾の安楽寺が札所です。残る12寺は中・南部にあります。(写真:安楽寺) 

(写真)安楽寺

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