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第32話 大江丸の猪名川清遊

更新日:2014年5月1日

(写真)屏風岩の東端にある石碑

昭和27年11月、屏風岩の東端に北摂郷土史学連合会によって1基の句碑が建てられました。
「若葉まて百年(ももとせ)ののちここに来む」
これは二百余年前、寛政9年夏に猪名川を訪れた俳人大伴大江丸の句です。大江丸は大坂で大和屋、江戸で嶋屋という三都随一の飛脚問屋を営んでいました。天明・寛政俳壇で活躍し、小林一茶にも影響を与えた彼は、狂歌も俳画も巧みでした。
伊丹の柿衞文庫に下絵のある「大井屏風石之図」は、東光寺本堂に掲げられており、余白にこの句が書かれています。
大江丸とその一門が猪名川に遊んだのは、上野の万屋嘉兵衛に誘われたからでした。当時上野にあった温泉「照春館」に泊まり、屏風岩周辺で川遊びを楽しんだ彼らは、何度か猪名川を訪れ句会を催しています。
当時の名所案内「摂津名所図会」には、屏風岩・裏屏風岩・烏帽子岩・鬼之門などが載せられていました。(写真:屏風岩の東端にある石碑) 

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