水ぬるむ季節となりました。猪名川のほとりでも、ツクシやタンポポが春の訪れを告げています。 さて、町内にはたくさんの池があります。農業用水や生活用水として、猪名川の水や北部のヨコアナと共に使われてきました。
ため池には大きく分けて、谷池と皿池があります。谷池とは、山の谷川をせき止めて作った池で、比較的古くに作られたものです。町内の池の大半はこれにあたります。松尾台にあるうぐいす池公園の池や、若葉のマンション横の濁池も谷池です。
また、四角い形の皿池は江戸時代中期以降に作られ、農業の生産性を飛躍的に高めたものです。町内では上野の大池が分かりやすいでしょう。
なお、ヨコアナ(ガマ)とは、山からの伏流水を横穴によって利用するものです。町内では柏原地区にあり、阪神・淡路大震災後、数は減少しましたが、今でも美しい棚田の景観を守り続けています。(写真:ヨコアナ)
《読み方》
谷池=たにいけ、皿池=さらいけ、濁池=にごりいけ、大池=おおいけ、伏流水=ふくりゅうすい