本町では、平成16年頃から野生化したアライグマの生息が確認されていますが、近年、生息頭数が著しく増加しており、特に農作物への被害が多数報告されています。
アライグマは、気性が荒い上、繁殖力が強く、山間部から市街地まで多様な環境に適応し、天敵がいないことから生息地を拡大しており、在来の生態系への被害も危惧されています。そのため、町では、猟友会の協力のもと、「箱わな」による捕獲を行っています。
捕獲を要望される場合は、地区の農会長または自治会長を通じて農業環境課までご連絡ください。
体長42~60センチメートル、体重6キログラム~10キログラム 尾長20~40センチメートル
タヌキに似ているが、縞模様の尾を持つことで区別できる。
年に1度4月~6月に平均3~4頭の子を産みます。
手が器用で木登りがうまいため、柵を越えたり、木から畑へ侵入したり、ゴミ箱を開けてごみをあさるなど、様々な被害が報告されています。
雑食性で、鳥の卵やエビカニなどの小動物も好みますが、農地では、スイカやトマト、トウモロコシ、イチゴなどの果実や野菜を好み収穫直前に被害が多発しています。
本町では、アライグマによる被害の低減及び生息頭数の減少を目的として、迅速で効果的にアライグマの捕獲を行うため、外来生物法に基づく「防除実施計画」を策定し、平成18年12月11日付けで環境大臣及び農林水産大臣による適合確認を受けました。
本町では、愛玩動物として飼養されていたアライグマが野生化・増殖し、近年、本町全域に農業被害が急増しているという深刻な状況にあります。
平成17年6月に「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(以下「外来生物法」という。)が施行され、「特定外来生物」に指定されたアライグマを野に放つことが厳しく禁止され、輸入・販売・飼養も原則禁止になりました。
また、地方公共団体が、既に野生化しているアライグマを捕獲・処分するなどの「防除」を実施できることとされました。
このような状況を踏まえ、県では、市町が「防除実施計画」を策定・実行する際の基本的なガイドラインを示した「兵庫県アライグマ防除指針」を策定しており、本町においても、本防除指針の内容を踏まえ、「猪名川町アライグマ防除実施計画」を策定することとしました。
アライグマをペットとして飼っている人は、絶対に野山に捨てないでください。また、見かけた人はかわいいからといってエサなどを与えないでください。
農作物の未収穫物、落果実等を農地に放置したり、犬や猫などの残りの餌を放置すると、アライグマを誘引することとなります。また、人家の屋根裏等に侵入できないよう、換気口や隙間を金網などでふせぐなどにご協力ください。
PDFファイルを閲覧するには「Adobe Reader(Acrobat Reader)」が必要です。お持ちでない方は、左記の「Adobe Reader(Acrobat Reader)」ダウンロードボタンをクリックして、ソフトウェアをダウンロードし、インストールしてください。