降雨不足により、猪名川町の水道水の主な水源である一庫ダム水位が大きく低下していたため、2月17日より10パーセント、3月23日からは20パーセントの取水制限が実施されておりました。
3月14日には貯水率が21.5パーセントまで低下しましたが、その後、周期的な降雨により、5月16日時点で貯水率は45.7パーセントまで回復しました。
今後も周期的な降雨が見込まれることから、5月17日から19日にかけて開催された国土交通省近畿地方整備局猪名川河川事務所による猪名川渇水調整幹事会及び委員会において、5月23日より取水制限の解除が決定されました。
節水にご協力いただきありがとうございました。
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一庫ダム周辺の降雨量が、昨年の10月16日以降例年に比べて4割弱と少なくなっています。2月は19ミリメートル(平年63ミリメートル)、3月は13ミリメートル(平年107ミリメートル)であり、平年と比べて少なくなっています。(3月は14日9時までの降雨量)
降雨量が極端に少なくなった影響で、令和4年2月7日現在、ダムの貯水量が30.8パーセントとなっています。その後も降雨がほとんどない状態が続き、令和4年3月14日現在、ダムの貯水量が21.5パーセントとなっています。今後も少雨が続くとさらに貯水率が低下していきます。
貯水率は、非洪水期(10月16日から翌6月15日)の利水容量(2,680万立方メートル)に対してそのときの貯水量が占める割合のことです。
最新の貯水情報は一庫ダムホームページでご確認ください。
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猪名川町の皆さまにお配りしている水道水は、その9割が川西市にある多田浄水場で作られています。一庫ダムに貯められた水が川に放流されることにより、多田浄水場では、水道水を作るために必要な水を、下流の川から取水することができています。
多田浄水場を簡単にご紹介
兵庫県が運営する浄水場で、一庫ダムを水源とし、猪名川の水を使って安心して飲める水を作っています。猪名川町のほか5市(尼崎市、西宮市、伊丹市、宝塚市、川西市)水道水を供給しています。
2月16日に開催された国土交通省近畿地方整備局猪名川河川事務所による猪名川渇水調整幹事会及び委員会において、2月17日より10パーセントの取水制限を実施することが決定されました。
3月22日に開催された国土交通省近畿地方整備局猪名川河川事務所による猪名川渇水調整幹事会及び委員会において、3月23日より20パーセントの取水制限を実施することが決定されました。
これにより、多田浄水場が川から取水できる水に制限がかかるため、作ることができる水道水も減少することになります。
今回の取水制限は、住民生活に直ちに重大な影響が及ぼすものではありません。
しかし台風シーズンと異なり、冬場はまとまった雨がなかなか降らないことから、渇水危機を乗り越えるため、皆さま一人ひとりの節水のご協力が必要です。
皆さまのちょっとした心がけでできる節水が、町全体での大きな節水につながります。
限りある水資源を大切に使うために、家庭で簡単にできる節水方法についてご紹介します。
まずは、『家庭での水の使われ方』について見てみましょう。
お風呂 | 40パーセント |
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トイレ | 21パーセント |
炊事 | 18パーセント |
洗たく | 15パーセント |
洗面・その他 | 6パーセント |
(東京都水道局:『平成27年度一般家庭水使用目的別実態調査』より)
次に、『家庭で簡単にできる節水方法』の例をご紹介します。
お風呂 |
シャワーの水を出しっ放しにしない(1分間に約12リットルの水を消費) お湯の沸かし過ぎ、張り過ぎに注意する 残り湯を洗濯、掃除、洗車、植木の水やりなどに再利用する |
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トイレ |
水洗トイレの大小レバーを使い分ける(1回約2リットルのちがい) |
炊事 |
食器や調理器具についた油分は紙などで拭いてから洗う 野菜や米を洗った水をため、植木の水やりなどに再利用する |
洗たく |
まとめ洗いで回数を減らす 量の少ない時は手洗いをする お風呂の残り湯を使う(約50リットルの節約) |
洗面・その他 |
歯みがきはコップに水をくんで使う 洗顔は洗面器などに水をためて洗う 洗車はホースからの流し洗いではなく、バケツに水をくんで洗う |
節水の基本は『出しっ放しにしない』『水をためて洗う』『再利用する』ことです。
新型コロナウイルスなどの感染予防のため、うがい、手洗い、お風呂などで身体を清潔に保つための水の使用はしっかりとしていただいて大丈夫です。必要な水は使用し、無駄をなくすことを心がけましょう。
漏水の早期発見も節水につながりますので、定期的に水道メーターを確認しましょう。漏水の確認方法については、「漏水かな?そう思ったときには」をご覧ください。
ダムの貯水率とは、そのダムが有している利水容量に対してそのときの貯水量が占める割合のことです。
貯水率=ダムの貯水量÷ダムの利水容量
一庫ダムでは、洪水期(毎年6月16日から10月15日)と非洪水期(毎年10月16日から翌年6月15日)で利水容量が異なっています。洪水期の利水容量が1,330万立方メートルであるのに対し、非洪水期の利水容量は2,680万立方メートルとなっています。
仮に、12月1日(非洪水期)に貯水量が1,000万立方メートルであった場合、
1,000万立方メートル÷2,680万立方メートル=0.37313...=約37パーセント
となり、12月1日時点の貯水率は約37パーセントということになります。
(一庫ダムパンフレット (PDF:2.2MB)より抜粋)
1.川から水があふれるのを防ぎます
台風や大雨によりダムに入ってくる大量の水をため込み、ダムからは安全な量の水を流すことで、下流の川の水位を低くして洪水被害の軽減を図ります。
2.下流地域の飲み水になります
一庫ダムから水を補給することで、およそ60万人の水道用水を下流で取水できるようにします。兵庫県5市1町(尼崎市、西宮市、伊丹市、宝塚市、川西市、猪名川町)へは多田浄水場より、大阪府の1市1町(池田市、豊能町)へは古江浄水場より取水された水が供給されます。
3.川の豊かな流れを保ちます
ダムができる以前から川の水を利用(農業、漁業など)していた人が継続して使えるように、また、河川環境(魚類の生息環境など)を保全するために、常に川に水が流れる状態にします。
下のリンクより、一庫ダムのバーチャル見学ができます。
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