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現在の場所

なぜ薪・ペレットストーブの助成をするの??

変わる里山の風景

 猪名川町は町域面積90.41キロ平方メートルのうちの77パーセントが森林となっており、クヌギやコナラなどの広葉樹がその大部分を占めています。かつては、それら広葉樹を燃料やしいたけ原木のほだ木として活用していましたが、燃料については、化石燃料に取って代わられ、人が山に入る機会が激減しました。美しい里山の風景は、人の手が入ることで維持されますが、人が山に入ることが少なくなったことから、適度な伐採が行われず、このままでは里山環境が変わっていく恐れがあります。町では、このような現状を憂慮し、豊かな自然環境を「共有の財産」としてとらえ、里山として維持するため、猪名川町里山再生基本構想に基づき取り組みを進めています。

(写真)森と空

(写真)森の中

 手入れがされている森は美しいですね。この里山の光景を後世にも伝えていきたいものです。

生物多様性の土壌となる里山

 生物多様性基本法によると生物の多様性とは、様々な生態系が存在すること並びに生物の種間及び種内に様々な差異が存在することとあります。 山にはたくさんの生物が生息しています。しかし、山が荒れ、植物の種類が減ってくると、そこに生息する生物の種類も減少し、生物の多様性が失われる恐れがあります。

環境問題の深刻化

 化石燃料の普及により、我々の生活に大きな恩恵をもたらしました。一方で、二酸化炭素の増加による地球温暖化、窒素酸化物などの排出による大気汚染など、負の側面も顕在化してきました。

木質バイオマス(薪・木質ペレット)の活用

 「バイオマス」とは、生物資源(bio)の量(mass)を表す言葉であり、「再生可能な、生物由来の有機性資源(化石燃料は除く)」のことを呼びます。そのなかで、木材からなるバイオマスのことを「木質バイオマス」と呼びます。
 木質バイオマスには、主に、樹木の伐採や造材のときに発生した枝、葉などの林地残材、製材工場などから発生する樹皮やのこ屑などのほか、住宅の解体材や街路樹の剪定枝などの種類があります。
 化石燃料の燃焼は二酸化炭素を増加させます。しかし、木質バイオマスの燃焼は光合成により吸収した炭素が排出されることになるため、樹木の更新が適切になされる限り、二酸化炭素量はプラスマイナスゼロのニュートラルな状態であるといえます。薪ストーブとペレットストーブの購入・設置に対して助成を行い、木質バイオマスの需要を創出することで、町内の木質バイオマスの循環システムを構築し、里山や環境の保全を行っていくことを目指しています。

(イラスト)炭素循環

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地域振興部 農業環境課
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