ブラックバスとブルーギルは、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」と「兵庫県内水面漁業調整規則」により、移植放流(他の水域への放流)が禁止されており、違反した場合には罰金が科せられます。
在来魚種や生態系を守るために、釣り上げたブラックバスやブルーギルを、絶対に他の川や池に放流して自分の趣味のために、ブラックバス釣り場に変えることは、絶対にしないでください。
「キャッチアンドリリース」をしないでください。
ため池は、田畑の減少にともない、その存在の意義が薄れかかっている池も少なくありません。一方で、農業用として治水・利水機能を維持していくだけでなく、防火用水としての活用や、貴重な水生生物が数多く生息しており、残された豊かな自然環境を保全することも考慮しなければなりません。
地元水利権者からは、マナーの悪い釣り人によりフェンスが壊されたり、捨てられたゴミにより取水口が詰まるなど指摘されており、適切な維持管理に支障をきたしています。
猪名川町のため池は、個人所有であり無断で釣りをしないでください。
ブラックバス・ブルーギルの放流によって、自分だけの釣りのポイントをつくるのがはやっており、日本固有の生態系に特に深刻な影響を与えています。ブラックバスなどは絶対に放さないでください。
また、希少生物をめあてに採集する人にも困っています。
いま、ため池や川の生態系が壊されつつあります。ひとたび崩れてしまった自然を元に戻すのは至難の技です。ブラックバスのいないため池があることは地域の貴重な財産です。長い年月の間、ため池を生活の場所としてきた水辺の生きものたちが、これからも安心して暮らしていけるよう、みんなで環境を守り育てていくことが大切です。
猪名川町には、多様な生物からなる豊かな自然環境が残っているため池が多数あります。豊かな自然、多様な生き物の生息場所の素晴らしさを、地域の財産としていつまでも残していく取り組みを、考えて頂けたらと思います。
農家の方は、ふだんから堤防をみまわり、草刈りや雑木の伐採、さらに洪水吐や取水施設の補修など、地道な管理を行なっています。地域の農業を支えてきただけでなく、防災や水源確保など公益的機能も担ってきました。
みなさんもため池を家庭ゴミや排水、つり人の残したゴミなどで汚さないようにし、ブラックバス・ブルーギルの密放流を許さない地域環境を作り上げましょう。
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