7月31日（金曜日）、文化体育館小ホールで「第5回特別支援教育公開講座」（主催：教育委員会）が開催され、町内外から、保護者などの地域住民や学校・園の教職員など約180名が参加しました。

この講座は、1発達障がいや特別支援教育への理解を深めること、2学校・園や地域・家庭で子どもたち一人一人に応じた支援ができるようになること、この2つをねらいとして開かれたものです。

今回は、プール学院大学特任講師、特別支援コーディネーターの米田和子さんを講師として、「大学での支援から見えてきたこと ～就労を見据えた幼児期からの支援」と題しての講演が行われました。

米田さんは、通常学級担任、特別支援学級担任、通級指導担当などとして長年、堺市立小学校にお勤めになり、堺市教育センター専門指導員を経て、現在プー ル学院大学に勤務されています。プール学院大学では、文部科学省の「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」に選定された「発達障害を有する学生に対する支援活動」を進めておられ、米田さんは特別支援コーディネーターとして学生の支援と人材育成に取り組まれています。

講演では、大学で支援している学生達が大学生活や就労でつまずく原因を考え、出口を考えた取り組みは幼児期から必要であるということから話されました。 米田さんが小学校等で実践されたことを中心とした具体的な内容で、「ほめる」とは「それでいい」というメッセージにより安心の基盤を作ることであることや、ユニバーサルデザインとしての授業の工夫など、参加者がそれぞれの立場で取り組めることがたくさん盛りこまれた講演でした。

参加者からは、「実践に基づく具体的な子どもの特性や支援の方法をお話いただいたので、わかりやすかった。」「大学での支援の話は初めて聞くので興味深 かった。」「社会に出て行くために、どんな力が必要なのか改めて考えさせられ、それを見通して幼稚園・小学校・中学校・高校と支援していくことが必要だと思った。」「たくさんのことをお話いただいたので、一つ一つについてもっと詳しく聞きたい。」などの声が寄せられました。