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第14回猪名川町特別支援教育公開講座

(写真)第14回猪名川町特別支援教育公開講座 シンポジウムの様子

11月30日(土曜日)、13時30分から第14回猪名川町特別支援教育公開講座「猪名川町特別支援教育フォーラム」(主催:教育委員会)が、猪名川町文化体育館小ホールで開催されました。町内外から、保護者、地域住民や学校・園の教職員など約140名が参加しました。
この公開講座は、(1)発達障がいや特別支援教育への理解を深めること、(2)学校・園や地域、家庭で子どもたち一人一人に応じた支援ができるようになること、この2つをねらいとして、平成19年度から開かれているものです。

今回のフォーラムでは、第1部で「猪名川町の幼稚園・小学校・中学校における特別支援教育」と題したシンポジウム、第2部で「すべての子どもたちに、今こそ必要な教育とは何か~どの子どもたちにも必要な大切な教育の視点~」と題した講演が行われました。

 第1部のシンポジウムでは、川西市立川西養護学校 森 吉史 教諭 がコーディネーターを務め、今年度は六瀬幼稚園、楊津小学校、六瀬中学校の特別支援教育コーディネーターが実践発表を行いました。共通する校区の課題として、「聞く力」を高めていくことがありました。六瀬幼稚園では、園長先生から出される「スリーヒントクイズ」や個別指導によるアプローチ。楊津小学校では、「体幹」を整える指導を通しての集中力アップや「ユニバーサルデザイン」を取り入れた校内環境整備。六瀬中学校では、「ライフスキル」を取り入れた教育活動。3校園が取り組んでいる実践が幼→小→中とつながって、子ども達が社会に出て自立していくときに必要な力の育成となっていることを再確認できました。

(写真)講師 品川裕香さん

 第2部の講演では、教育ジャーナリスト 品川 裕香(しながわ ゆか)さんからは、「すべての子ども達が、自立して社会貢献をしていくために、身につけなければならないスキルとは何か。」「そのスキルを高めるために、家庭や学校がすべきことは何か。」を品川さんの経験を交えながらお話ししていただきました。大切なことの一つに、「望ましい準拠集団をつくること」がありました。準拠集団とは、人の価値観、信念、態度、行動などに強い影響を与える集団のことです。望ましい準拠集団に属した経験があれば、それは、安心や自尊感情の高まりにつながり、将来社会から逸脱しなくなると教えていただきました。また、品川さんは講演の中で、繰り返し「諦めないことが何より大事」とおっしゃっていました。その言葉に参加者は、これからの活力と未来への明るい展望を見いだすことができました。

 参加者からは、シンポジウムについて「今日のシンポジウムの発表では、ユニバーサルで全員を巻き込んでのベースアップの取組のお話で、良い意味で特別支援という言葉の必要性がなくなってきているんだと感じました。」「幼小中の取組を聞いて、目標課題が共通しているように感じた。そのことをよく理解し、幼小中の連携や保護者との共通理解が大切だと感じたので、自分も努力していきたい。」などの声が寄せられました。また、講演について「人は皆、とらえ方や聞こえ方、見え方が違うという意識をもっとしっかりもって、子ども達に向き合おうと思いました。」「本当に子どもを理解するとはどういうことか、初めてわかりました。」「どの子に対しても諦めることなく努力し、人として社会に適応できる大人に育てていこうと思いました。」などの声が寄せられました。

(写真)第14回猪名川町特別支援教育公開講座 講師:品川裕香さん

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