猪名川町では現在、中山間地域等直接支払交付金事業に取り組んでおり、その中で西畑集落と柏原集落において、平成27年度から超急傾斜農地の保全に取り組んでいます。
超急傾斜農地とは、山間部の急な斜面に面している農地のことを指します。斜面の角度によって緩傾斜、急傾斜、超急傾斜と分かれており、超急傾斜農地とは棚田のような農地のことを言います。
◆猪名川町柏原集落の棚田
猪名川町西畑集落では、化学肥料の使用を低減させ、作物や生物の生息環境の確保などの環境に配慮した環境保全型農業に取り組んでいます。これは緑肥であるヘアリーベッチを植え、そのまま鋤き込むことで肥料とし、化学肥料の使用量を減らすものです。
また、この農地では特産品であるそばの栽培も行っており、ここで収穫されたそばは道の駅いながわのそばの館で、実際に食べることができます。
春頃に花を咲かせるヘアリーベッチと、秋頃に白い小さな花を咲かせるそばは、里山の風景に溶け込み、都会からも写真を撮りに来られたりしています。
◆ヘアリーベッチの花
◆そばの花
猪名川町柏原集落は、阪神地域で1番標高の高い大野山のすぐ麓に位置しており、集落内にはたくさんの棚田が広がります。初夏から秋にかけては水稲やそばが植えられ、季節ごとに移り変わる非常に美しい風景が見られます。
また、毎年7月の上旬に大野山山頂であじさいまつりが開催されており、開催中は来場者へ、地元で育った新鮮な野菜のプレゼント等を通じて、地元農産物のPRを行っています。地元の野菜は、イベントだけでなく道の駅いながわの農産物販売センターでも販売しており、毎日新鮮で採りたての野菜が並んでいます。
◆あじさいまつりでは、来場者に地元産の野菜をプレゼントして、農産物をPRしています。