町では、出産が迫った妊婦を優先的に医療機関に送り届ける「出産サポートタクシー」の実施を7月から予定しています。
これは「陣痛が始まった時に送ってくれる人がいない」「運転できる家族がいない」など、出産時に不安を抱える妊婦さんの声から実施することになった事業で、妊婦さんが事前にタクシー会社に登録し、陣痛が起きたタイミングでタクシー会社に連絡をすると優先的に出産予定の医療機関へ送り届ける仕組みになっています。
7月の実施に先駆け、この事業に協力くださる町内タクシー事業者「日の丸ハイヤー」所属の乗務員26名が、消防本部で乗務員講習会を受講しました。
講習会では、町の助産師や救急救命士などから本事業の基本的な考え方や、出産間近な妊婦の心や体の変化、また緊急時の対応などを座学で学ぶとともに、体験学習では妊婦ジャケットを身に着け妊婦の疑似体験をしました。
一通り講義を受けると乗務員からは「妊婦さんがよく使われている産婦人科は?」「緊急事態が起こった時、別の医療機関に送ってもいいのか?」「妊婦さんを乗せるにあたって、事前に用意しておくものはあるか?」などの質問があり、活発に意見が交わされました。
また、体験学習では、お家へのお迎えから医療機関に送り届けるまでを2人一組でシュミレーションしました。妊婦役の乗務員が「重い~、これは大変や」などと言いながらお腹を抱えタクシーに乗り込んだり、乗務員役は家からタクシーまでの誘導、乗り降りの方法、病院までの送りなどを体験しながら、乗務員同士本番に向けて学習しました。
登録方法は7月1日から広報・HPなどでお知らせしますので、必要な方はぜひ手続きしてください。