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狂犬病のことを知っていますか

狂犬病は犬あるいは動物だけの病気ではなく、人を含めたすべての哺乳類が感染し、発病すると治療方法がなく、悲惨な神経症状を示してほぼ100%死亡する極めて危険なウィルス性の人獣共通感染症です。本病は、約4,000年前から人類に知られていましたが、高度な医療が確立した現在も、世界では毎年約 50,000人の人が発病死していると推定されています。
わが国では、1920年代に年間約3,500件の発生がありましたが、1950年に狂犬病予防法が施行され、犬へのワクチン接種が義務づけられたところ、1956年の発生例を最後に現在まで犬での発生は認められていません。しかし、日本を取り巻く国々では、未だに本病が多数発生していること、中でも年 々交流が盛んになっているロシアや東南アジアなどでは多数の発生が報告されており、何時侵入されてもおかしくない状況です。
狂犬病ウィルスは、主に発病した動物に噛まれ、唾液中に排出されるウィルスが傷口より体内に侵入することにより感染します。体内に侵入したウィルスは、 末梢神経を介して中枢神経組織に達し、そこで大量に増えてさらに各神経組織へ伝わり、唾液腺で増殖します。発病した人や動物は咽喉頭の麻痺により唾液を飲 み込むことができず、結果としてウィルスは唾液と共に体外に排泄されることになります。潜伏期間は長くて一定せず、平均で1~2ヶ月を要しますが、時には 7年間の例も人で報告されています。
人は発病すると、物事に極めて過敏になります。その後、全身麻痺が起こり、最後は昏睡状態になってほぼ100%死亡します。
日本における過去の発生状況から本病の予防にワクチン接種が極めて効果的であることが明らかです。人での感染のほとんどは犬が感染源となっているので、人における本病の予防には、犬にワクチンを接種することで十分に予防効果があると言えます。
狂犬病の蔓延を防ぐために、犬を飼育している方は、毎年1回狂犬病の予防注射を接種していただくようお願いします。
また、海外渡航者も狂犬病の正しい知識を持ち、むやみに動物に近づかないようにしましょう。

詳しくは、厚生労働省の狂犬病についてのページをご覧ください。

リンク

狂犬病について(厚生労働省)

動物由来感染症を知っていますか?(厚生労働省)

海外旅行者のための感染症情報(厚生労働省検疫所)

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