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平成29年度食育講演会を開催しました

 

11月28日(火曜日)、中央公民館視聴覚ホールにおいて、平成29年度食育講演会「有名パティシエから学ぶ『食』で育む豊かな心』を開催しました。講師にはかの有名な、パティシエ エス コヤマ オーナーシェフ 小山進さんをお招きしました。当日は、122名と多くの方が参加されました。

 

小山進シェフは、毎年新調されるというショコラティエのコックコートで颯爽とご登場され、食育の原点ともいえる子ども時代の体験談や、「食」という領域を超え、モノづくりに対する熱い想いなどをたっぷり語ってくださいました。全身からあふれ出る小山シェフの魅力に、来場者皆さんが惹きつけられ、90分間の講演時間があっという間でした。

 

 

近年、食の多様化・簡便化が進んでおり、年齢を問わず、あらゆる「こ食」や中食・外食の利用者が増えていることなどで、家庭での食育機能が低下しています。食卓でのコミュニケーションの機会が減り、既製品を食べ続けることで味覚が育たなかったり、料理を手作りしないことで調理技術が低下したり、「食」を通じて感性が磨かれない、といったことも「食」の問題として起きています。「食」は、単に栄養をとるためのものではなく、豊かな心を育てるものでもあります。

 

小山シェフには、健康で豊かな人間性を育むためのヒントを具体的で分かりやすく、また楽しくお話ししていただきました。子どもの頃の色んな経験が、生きていく上での糧となり、よく考えて、様々な経験を重ねることで、強く、逞しく、魅力的な大人になれることを学ばせていただきました。「食育」で大切なことは、家庭の役割、コミュニケーション、「食」を楽しむこと。講演会は「食育の原点」を振り返り、改めてその重要性を認識できるものでした。

 

 

参加者からも、「食から考える奥深い話だった」「子育て、孫育てに生かしたい」「食の原点を楽しく学べた」など、小山シェフのご講演を聴くことができてよかったというご意見を多数いただきました。小山進先生から教わったことを参考に、今後の健全な食生活の実践にお役立ていただければと思います。

 

小山シェフのお話から、食育で大切なこと

■ 食育の意味・目的

食育は、創造する力や感性を磨くこと、味覚を育てること、コミュニケーションツールであること、何より楽しい空間を生み出すものであること。

■ 考え、想像すること

今は、意図して想像して、考える力が足りない。まず考える。予測して、理由を考える。しっかり考えたことは、覚えられる(記憶できる)。反省できる。

■味覚を育てること

味覚は幼少期からの食経験の積み重ねにより培われる。味覚は立体構造、薄っぺらい平面構造だとおいしくない。日本食は旨味の文化。旨味に気づけると、細かいことに気を配ることができる人になる。濃い味に慣れていると味覚の修正に時間がかかる。

■ 「食」を通じたコミュニケーションの機会を増やすこと

近年、「食」に感謝する気持ちを持てなかったり、コミュニケーション能力が低下していると感じる。悲しいこと。昔よくあった駄菓子屋さんの、わくわくしながら目を輝かせて、子どもたちがお菓子を買うシチュエーション。モノを買うあのやり取りの中で色んなことを学ぶ。食べることが楽しいと思える仕掛けづくりで、「食」への興味・関心を高める。

■ 子ども時代に大事なこと

色んなことを経験させる。1.考えること 2.クオリティー(質)を学ぶこと、好きなことを深掘りさせること、3.圧倒的を見せること。

 

 

健康づくり室では、引き続き、「おいしい“ごはん(米)”ですくすく健康」を食育のキャッチフレーズとして、食育を推進していきます。今後も、栄養教室など食育に関する取組を行いますので、ぜひご参加ください。

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