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第26回猪名川町特別支援教育公開講座を開催しました

令和元年度11月23日(土・祝)猪名川町中央公民館 視聴覚ホールで、「第26回猪名川町特別支援教育公開講座」を開催しました。

この講座は平成19年度から猪名川町教育委員会主催で年2回開催しています。
本講座は、(1)発達障害や特別支援教育への理解を深めること、(2)学校・園や地域・家庭で子どもたち一人一人に応じた支援ができるようになることを目指しています。今回は、学校園の先生方、保護者、地域の方々、町外から93名の方が参加してくださいました。

今回は、大阪リハビリテーション専門学校 作業療法士 丸田 千津さんを講師としてお招きし、「発達障害のある幼児児童生徒の感覚運動アプローチ~感覚統合の視点から~」と題して講演をしていただきました。

丸田先生から、「作業療法とは何か?感覚統合とは?」「感覚統合の視点から子どもの行動や特性をどのように捉えるか」そして具体的な支援方法についてわかりやすく丁寧にお話をしていただきました。
前半は、感覚統合の3つの原則として「1.感覚は脳の大事な栄養。2.感覚入力には交通整理が必要。 3.感覚統合によっておこる適応反応を引き出す。」ことが大切であると教えていただきました。その中でも脳にあたえる大事な3大栄養素として触覚・前庭覚・固有受容覚の感覚の役割の重要性についてひとつひとつ丁寧に教えていただき、固有受容覚については、参加者の皆様と一緒に体験しながら実際の感覚を感じ、学ぶことができました。第26回猪名川町特別支援教育公開講座の様子
後半は、丸田先生が出会ってこられた子ども達から、具体的な事例をあげていただき、どのような方向からアプローチすることが必要かを示してくださいました。感覚刺激に対して過剰に反応する子ども、不器用な子ども、発達障害をもつ場合、ことばに遅れがある子ども等、に対してどこの感覚からアプローチが必要であって、決して無理強いはしていけないことを参加者に向けてメッセージを送っていただきました。そして、子どもは子どもたちの遊びの中でたくさんの感覚が育つことも改めて伝えてくださいました。

この講演を通して、子どもと関わってきたこれまでの日々を振り返りながら、子どもへの関わり方を見つめ直すことができました。そして明日から出会う子ども達とどう過ごしていくか、将来を見据えて私たちができることを考える時間にもなりました。


≪参加者の方からのメッセージ≫
○教師として子ども達へ接する時の対応等、「こうしてみよう!」「なるほど!」ということが沢山ありました。本当に有意義で参考になった2時間でした。ありがとうございました。

○資料をもとに詳しくお話していただき、発達障害の子どもの気持ちや、考え方、見方について理解を深めることができました。ただ直そうとするのではなく、その背景に目をむけながら支援をしていきたいと思いました。まずは体幹を大切にしていきたと思いました。

○実体験を色々とりまぜながらお話を聞くことができ、とても勉強になりました。
普段子どもと関わっている中で、実は無理強いをしたりしてしまっていることなどがあるかも・・・とふり返させられました。

○感覚統合の具体的な話を聞けたのはとてもよかったです。以前作業療法士の話を聞いてとても興味があったので、今回わかりやすくお話していただけてとても参考になりました。

○あっという間の2時間でした。生徒の顔を思い浮かべながら聞かせていただきました。具体的に支援の方法を教えていただき、早速来週から活かしていきたいと思います。

○とても具体的でわかりやすいお話でした。感覚の問題は一人一人違うので、幅広い知識と具体的な支援について知ることが大切だと感じました。

○教職員だけでなく、保護者や地域の人、関係者等の参加があるのもとてもいいと思います。

○興味深い話でした。もう少し聞きたかったです。また聞ける機会があればと思います。

会場にいる皆さん一人一人に対して、大切なメッセージを送っていただきました。


これからも猪名川町があたたかい町でいられるように、そして、一人一人の子ども達が、自信をもって過ごせるせる環境になるように、これからも皆様と一緒に猪名川町の特別支援教育を更に充実させていきたいと思います。
皆様との出会いに感謝いたします。

 

第26回猪名川町特別支援教育公開講座の様子

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