更新日:2014年5月1日
猪名川町の東部、民田地区には「千軒(せんげん)」という珍しい小字名があります。この地名は、多田銀銅山の採掘が盛んだった頃、民田には千軒もの家が立ち並んだといわれたことによるものです。ここの鉱山は明治時代にもっとも栄えました。現在は川辺で遊べるキャンプ場で賑わっていますが、江戸時代には、民田の鮎が税として物納されていたという記録が残っています。
安土桃山時代には、民田は、能勢を支配していた能勢氏と現在の猪名川町・川西市を支配していた塩川氏との戦いの発端の場でもありました。
町内の清流では初夏に蛍を見ることができますが、民田でも昔に思いをはせながら幽玄の光を楽しむことができます。
正月には、元服を迎えた長男を祝う伝統行事「三矢の儀式」が行われます。(写真:三矢の儀式)