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現在の場所

第54話 大師堂のネズ・モッコク

更新日:2014年5月1日

 

(写真)モッコク

バス停「清水」から西へ数分、上之岳の北麓に弘法大師をまつった大師堂があります。
集落を外れて苔むした参道を上がると、ひんやりとした清浄な空気の中にお堂が木々に囲まれて建っています。棟札によると、創建は大永2(1522)年ですが、安永4から5(1775から6)年頃に焼失し、同8(1779)年に再建されたといいます。
弘法大師を深く信仰していた創建者が、夢のお告げにより、備前の人が一夜彫りした大師像を安置し、多数の参詣者がありましたが、のちに旅の僧3人が茅を3本抜き去ったため衰退したとの伝承が残っています。
うっそうとした境内にはスギなどの巨木があり、その中でも、モッコクとネズは県指定天然記念物です。モッコクは高さ18メートル幹回り290センチもあり、この種としては大変珍しいとして「北摂の巨樹30選」にも選ばれています。(写真:モッコク)

《読み方》
北麓=ほくろく、弘法大師=こうぼうだいし、大師堂=だいしどう、棟札=むねふだ、備前=びぜん(現在の岡山県東南部)、一夜掘り=いちやぼり、大師像=だいしぞう、安置=あんち、参詣者=さんけいしゃ、茅=かや、衰退=すいたい、幹回り=みきまわり、

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