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第121話 「春の里山」

 春です。長い冬を過ごした山々にピンク色の桜が映える季節となりました。日本の桜の代表格はソメイヨシノですが、その母種は野生種のエドヒガンとオオシマザクラです。
 猪名川町を含む北摂の里山では希少となったエドヒガンを見ることができます。「内馬場の森」や、川西市の黒川、国崎、水明台、妙見山などで保護活動が進められています。
 里山とは集落の近辺にあって、古くからその下草は家畜の飼料や肥料になり、樹木は薪炭や建材、道具類の材料に利用され、きのこや果実などの山の幸も含め人々の暮らしを支え、人々が手入れをしてきた山です。
 猪名川町周辺はエドヒガンをはじめ、茶道用高級炭「菊炭」の原料となってきた台場クヌギや、貴重な動植物の宝庫であり、日本一の里山と称されています。
 兵庫県では地域全体を「北摂里山博物館」として、景観と営みを守り伝えて行こうとしています(同博物館の関連記事を15ページに掲載)。
 町内では県道68号線、12号線が「北摂里山街道」に指定されています。ルート沿いには「杤原めぐみの森」など里山を楽しめるスポットがいくつもあります。
 その一つ大野山には「鰻の森」と呼ばれる所があり、山の神が祀られています。
 日本の伝承文化では、春になると山の神が里へ下り、田の神となり豊作をもたらします。
 町内でも1月9日頃にはお迎え神事の「山神まつり」や、4月には「山遊び」「山行き」などが行われてきました。
 明治の神仏分離の影響で少なくなったと思われますが、町内には今もなお十数カ所に山の神の祠が大切に祀られています。

《読み方、注釈》
内馬場=うちばば、黒川=くろかわ、国崎=くにさき、水明台=すいめいだい、妙見山=みょうけんさん、下草=したくさ、薪炭=しんたん、菊炭=きくずみ、台場=だいば、北摂里山博物館=ほくせつさとやまはくぶつかん、杤原=とちはら、大野山=おおやさん、鰻=うなぎ、祀られ=まつられ、神事=しんじ、神仏分離=しんぶつぶんり、祠=ほこら

(写真:エドヒガン(内馬場の森))

(写真)エドヒガン桜花弁

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