更新日:2014年5月1日
抜けるような青空に、子ども達の歓声が響く奥猪名健康の郷。杉生新田と呼ばれるこのあたりは、明治30年創業の寒天製造工場の跡地です。今では阿古谷地区でのみ製造されている寒天ですが、町域では明治の中頃に盛んになり、昭和初期には7戸の製造所がありました。島地区の民家に保管されている幕末期の古文書には、寒天製作法も残されています。また、杉生新田から南へ約1キロメートル行くと、寒天工場の第2工場があった山仁(やまに)地区があります。森林浴をしながらあたりを散策すると、2本の木の幹が途中でつながった相愛の姿と呼ばれている「連理の枝」のある福石神社があります。
また、この一帯から始まる猪名川渓谷は、オオサンショウウオやモリアオガエルなど珍しい動植物も多く、昭和32年に県立自然公園に指定されています。(写真:連理の枝)