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第99話 近世猪名川の食生活

更新日:2014年5月1日
 

 近世の江戸・大坂などでは白米を食べ、惣菜店や外食産業も繁盛していましたが、農村では自作の野菜と麦・稗などを主食とし、米を食べる場合でも雑穀を混ぜていました。それは、収穫米の約半分は年貢に、残りの米は生活費のために売却したため、生産地ではなかなか米食できなかったのです。質素な日々でも、冠婚葬祭時にはご馳走が並びました。
 町北部に文政11(1828)年3月の法事の献立書が残っており、精進料理ですが、ご飯、汁の他6皿に盛りつけられています。
食材は大根・人参・うど・豆腐・ちさ・百合根・干柿・小芋・つと豆腐のっぺい・飛龍頭・筍・茗荷・松茸・蕨・揚げ昆布・蓮根衣かけ・牛蒡・漬物で、村中の人々や親族一同が大いに飲み、食べ、故人を偲んだことが思われます。慶事のときには、これに鮎・あまご・鯉・鮒・鰻などの川魚が並んだことでしょう。
 昭和には泥鰌と大豆の炊き合わせをよく食べたとも聞きます。

 

《読み方》
惣菜店=そうざいてん、繁盛=はんじょう、麦=むぎ、稗=ひえ、雑穀=ざっこく、収穫米=しゅうかくまい、年貢=ねんぐ、米食=べいしょく、冠婚葬祭=かんこんそうさい、ご馳走=ごちそう、文政=ぶんせい、献立書=こんだてがき、精進料理=しょうじんりょうり、ご飯=ごはん、汁=しる、人参=にんじん、百合根=ゆりね、飛龍頭=ひりょうず(=がんもどき)、筍=たけのこ、茗荷=みょうが、蕨=わらび、牛蒡=ごぼう、偲んだ=しのんだ、慶事=けいじ(めでたいこと)鮎=あゆ、鯉=こい、鮒=ふな、鰻=うなぎ、川魚=かわざかな、泥鰌=どじょう、炊き合わせ=たきあわせ

( 道の駅いながわの新鮮な野菜  )

(写真)道の駅いながわの新鮮な野菜

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