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第59話 猪名川の温泉

更新日:2014年5月1日

寒い日々が続きます。暖房設備が不足した時代には、庶民は寝間にわらを敷き夜間の寒さを防ぎました。そんな夜、入浴は体を温め疲れを癒す何よりの楽しみだったでしょう。
しかし、風呂を沸かすには井戸や川からの水汲みが必要で、また薪も無駄にはできない時代、熱い温泉が湧く地域以外では、毎日入浴できるものではなかったのです。
さて、町域にも温泉(冷泉)があちこちで湧出しています。
享保14(1729)年の「木津村明細帳」には「往古より温泉候えども、川辺郡平野村へ沸き替え、只今は御座なく候」とあり、木津にも温泉があったことがわかります。
また上野では、寛政9(1797)年に大江丸の句会が催された照春館が上野温泉と呼ばれていました。
今は「県立奥猪名健康の郷」として親しまれている杉生の鉱泉も、古くからの湯治場でした。現在では杉生の他「尼崎高原ロッジ」や「岩屋館」で温泉を楽しむことができます。(写真:奥猪名健康の郷・杉生の源泉)

《読み方》
寝間=ねま、享保=きょうほ、木津村明細帳=きづむらめいさいちょう、往古=おうこ(昔のこと)、温泉候えども=おんせん そうらえども、沸き替え=わきかえ(漢字は原文のまま)、只今=ただいま、御座なく候=ござなくそうろう、〔この文の意味は⇒昔から温泉がありましたが、温泉の泉脈が変わって川辺郡平野村に湧くようになり、現在はありません。〕寛政=かんせい、大江丸=おおえまる(大伴大江丸。江戸時代の文人。俳諧、文人画をよくする。大坂・江戸で飛脚問屋を営む。)、照春館=しょうしゅんかん、湯治場=とうじば

(写真)奥猪名健康の郷・杉生の源泉

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